2014年4月1日火曜日

花粉症対策 その3


花粉症対策 その1」では、鼻の症状を、「花粉症対策 その2」では、眼の症状を対象にして治療法を考えてみました。
でもこれは花粉症の症状を緩和するだけなので、これだけしていても、なかなか治療効果が長持ちしません。

東洋医学では花粉症を水毒※1と考えます。
お腹にも水毒の症状が現れることがあります。
お腹に現れた水毒の反応が現れたところに打鍼※2で治療します。

そのほかにも、水分代謝を考えた治療をしたり、全身の気血の流れを整えたり、冷えに対する治療を全身にします。
水毒は水の流れが悪くなった症状です。水の流れの改善を目指します。

花粉症は、鼻づまりや鼻水と眼のかゆみに症状が出るので、ついついそちらの症状だけを退治しようとして、苦労してしまいがちです。
ですが全身の調子を整えて元気な身体にすれば、おのずと症状は治まっていくものでしょう。
逆に全身の調子を整えず、症状だけを叩いても、火を消すだけで大本のガス漏れを放っておくようなものだと思います。

患者さんに聞いたことがあります。「昔は春、杉の木を揺すり、雪だ〜!と言って遊んでいたことがあったが、花粉症などなかった」と。
きっと昔はなくて今はあるもの、「化学物質」と「不摂生」が根底にあるのでは?と考えています。


※1水毒(すいどく)とは;漢方医学において、人体に水分が溜まり、排出されないことによって起こるとされる諸々の症状のこと。冷え・めまい・頭痛・アトピー・鼻炎・喘息・疲労感・頭重感・むくみなどは水毒による症状であることがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/水毒 より

※2打鍼(術)(だしんじゅつ)とは;御薗意斎によって発案された鍼(治療につかう針)の刺入法。小さな槌をつかって、五寸釘のような太い鍼を刺す。 現代では先の丸い鍼を使い、刺さずに治療する打鍼術が考案されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/打鍼術 より

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